第2章 「期待に答える人であるために」
1.「問題発見」に囚われすぎない |
||||
いままで培ったキャリアを買われ、そこを生かしての転職ですから、できるだけ早いうちに具体的な成果で貢献していくことは大変重要です。「新しい提案をどんどんして欲しい」「いい方向に変えていって欲しい」そんな言葉をかけられることも決して少なくないでしょう。 しかし、そこでついつい陥りがちになるのが、「問題発見」にばかり目が行ってしまい、周囲の不興を買ってしまうことなのです。「このやりかたは非効率だ」「普通はこうはしない」「こんな方法では成果がでない」あなたが気づいた「問題」は、決してあなただけが気づいたのではありません。皆気づいているけども、「解決」ができていないのです。又、今の仕組みも、いろいろ問題は出てきて、「解決」しなければならないとしても、社内のどこかにその方法を考え、進めて来た人が居るはずです。 まずは自分が責任を持って担える「問題解決」について、積極的に提言し、具体的な行動結果をひとつひとつ重ねていきましょう。「頼りになる人」とは「分析」に長けた人ではなく、「解決に向かって動ける人」なのです。 |
||||
2.「新人です」 |
||||
あなたが以前いた会社にはあなたよりあとに入った「新人」はいませんでしたか?あなたは「新人」に何を求めましたか?そう、まぎれもなくあなたは「新人」なのです。たとえどこかのポジションが与えられ、部下を持ったとしても、一方で、「新人」であることに変わりはありません。あなたが以前「新人」に求めていたことを、教えていた事を、そのまま実践してみて下さい。 挨拶できない新人に、あなたはどう感じましたか?何にも聞きにこない新人に、あなたはどう感じましたか?自分より年下、補佐的な立場の人にはすぐにぞんざいになる新人に、あなたはどう感じましたか?さて、あなたはどんな「新人」でありたいですか? |
||||
3.「大きく見せようとしない」 |
||||
|
例え、あなたが以前どのような会社にいたとしても、誰と懇意にしていたとしても、どんな実績を残していたとしても、それは既に過去の話なのです。ついつい高い評価をしてもらいたくて、自分を大きく見せようとした話をしがちになってしまいます。人はその人の今でしかその人を判断しません。自分を過大に伝えすぎると、不要な反感を買って、なかなかいい信頼関係が築けません。 焦らなくても、毎日の関わりの中で、充分に認めてもらえるはずです。自らを話すよりも、聞き役に回ってみませんか?短期間でとても大切な情報が自然と集まってくるはずです。 |
||||
4.「遅刻しない、風邪で休まない」 |
||||
「遅刻」は絶対に避けましょう。あなたが思っている以上に、周囲の目は、あなたを見ています。早く出社することで、マイナス要因になることはまずありません。しばらくは所定出社時間を30分は繰り上げて、「自分出社時間」として徹底的に守ってみましょう。 「遅刻」以上に避けねばならないのが、「風邪による当日欠勤」です。大人は「風邪」で会社を休んではなりません。よほどの状態でない限りは、特に最初の3ヶ月は、無理してでも出社すべきです。最悪でも半日休暇、くれぐれも休んではいけません。もしあなたが今「風邪なんだから仕方ない」と感じていたとしたら、既に社会人プロとしては、失格の意識レベルに足を踏み入れています。対処法は割りと簡単、そう「風邪」をひかねばいいのです。 |
||||
5.「昼食時には一緒に」 |
||||
昼休みは、できるだけ同僚、上司に声をかけ、昼食に一緒に連れて行ってもらうようにしましょう。仕事を離れ、普段の会話が飛び交う時間こそ、周囲との関係を深めるチャンスだからです。できるだけ積極的に、自分から声をかけてみましょう。 しかし、注意しなければならないのは、ついつい雰囲気に乗って、軽々しい 人物評価、会社批判をしてはなりません。誘い水に乗って、うっかり口を滑らせようものなら、きっと翌日にはあっという間に社内にあなたの「コメント」が広まっていることでしょう。そこは慎重に、慎重に。 |
||||
6.「以前の会社」は封印しよう |
||||
|
よく言われることですが、何かにつけて「前の会社のときは」との発言をすることは、くれぐれも避けてください。なかなか以前の癖が抜けなくて、「うちの会社では」と「今」ではなく「以前」の会社を「うちの・・」と称してしまうことも少なくありません。 ささいな一言で「この人は、まだ気持ちが抜け切れていないんだ・・・」「何でうちの会社に来たのだろう?」と疑問をもたれてしまいます。特に以前の会社が長期間勤務していた場合、その傾向が強いようです。大事な事は今、比較は胸の中にしまっておきましょう。 |
||||
7.「仕組み」を簡単に批判しない |
||||
どんな会社にも歴史と積み重ねがあります。軽々しく現状を否定することは、くれぐれも避けなければなりません。会社が変われば、仕事の進め方も変わります。会社の成長度合いによって、必ずしも全てが整っているわけではありません。きちんとした背景を確認せずに、あるべき論で、周囲に「仕組み」の問題を 語る事は、軽々しい会社批判と受け取られかねません。 今の仕組みを作ったのは、他ならない、あなたが問題を語っているその人たちにほかなりません。あなたが絶対であると思っている事も、実は無限にある中のひとつでしかないのです。ここはまずきちんと今の方法を受け入れて行動で示し、「解決結果」で周囲に信頼を得ていきましょう。 |
||||
8.年齢を意識しすぎない |
||||
転職した先には、往々にして年下の上司、先輩がいるケースがあります。社会に出たら、年齢は全く関係ありません。考えるべきは、役割と責任です。特に言葉遣い、態度には充分気をつけましょう。 |
||||
9.上司に完璧を求めない |
||||
自分がマネージャー経験を持っていたり、あるいは、かつての会社で大変尊敬できる上司がいたりする経験にとらわれすぎると、新しい上司に対して、ついつい批判的な目で見てしまいがちです。 「こんな実力でこのポジションにいるのは・・・」 「上司のくせに、部長のくせに、こんなこともできずに・・・」 「上司たるもの、もっとこうあるべきだ」 その人が今そこにいる事は、その会社とその人の歴史と積み重ねからくる理由があるのです。上司、部下はそのときに必要な役割分担であり、決して人間性の上下や、トータルな業務遂行力の高さではありません。もしかしたらあなたのほうが、発揮能力は高いかもしれません。人間的にも成熟しているかもしれません。それならそれでいいのです。 その上司にとって最も頼りになる最高の武器になって、助けてあげればいいのです。仕事は上司と戦うのではなく、競合会社と戦っているのですから、最も頼りになる武器になればいいのです。そうしているうちに、あなたを必要とする人が増えれば、自然とあなたは押し上げられていきます。くれぐれも、完璧でない上司と戦わないで下さい。 |
||||
10.どんどん損をしよう |
||||
信頼は、自己犠牲を払える人に集まります。不条理に思えても、「これは損な仕事だな」と思える事に、積極的に関わっていきましょう。損得ではなく、できるか、すべきかのみで判断し、どんどん損を取っていきましょう。考えてみてください、今まであなたが会った人たちで、仕事で高い信頼を得ていた人たちの仕事振りはどうでしたか?何かいつもいろいろ抱え、ひとつ消えると何かが持ち込まれ、「損」な役回りを数多く引きうけてはいませんでしたか? あ、何か損してるな、そんな風に感じていたら、それは成長し、信頼を得るとてもいいチャンスが訪れていると思ってみてください。 |
||||
11.成長線 |
||||
|
誰もが自らの成長を願っています。より成長し、自分の想いに近づけるように願っています。しかし、そこには思い描く「自分の成長線」にちょっとした誤解があることが往々にしてあるのです。
|
||||
![]() 一見留まっているように、足踏みして成長できていないように思えている時こそが、実は大きくステップアップするための大変重要な準備期間なのです。留まって、あがいて、何か立ち止まっているように見えるが、必死に今をこなしているうちに、気がついたら成長レベルのステージが上がっていた、そんなものなのです。 今あなたが、立ち止まっているな、なんかあがいているなと感じたら、それはまさに階段ステップを上がるための時期が来ている、とてもチャンスなのです。見せ掛けの華やかさや、錯覚の「あるべき成長線」にとらわれず、今を大切に、一段一段、確実に上っていって下さい。 |
||||
|
| << お役立ちガイドトップへ |
![]() |






